予防歯科
歯科医院というのは気軽に行きたい所では無いと思います。
でも、むし歯も歯周病も最初のうちはほとんど自覚症状がありません。
症状が出た時にはかなり状態が悪くなっていることがほとんどです。
症状がひどい時は麻酔も効きにくいし、長い間お口を開けていなければならないので、ますます歯科治療が苦痛になってしまいます。
症状が無い時に定期的に受診していただいて、小さなむし歯を治療させていただいたり歯周病予防のための歯石取りなどをさせていただければ時間も短くて済みますし、何よりも痛い思いをせずにお口の健康を保つことができます。
通院回数も費用も減らすことができます。
つまり、歯医者が苦手な方こそ定期的な予防処置(クリーニングやフッ素塗布)をお勧めいたします。
むし歯や歯周病の原因となるプラークや歯石を除去したり、歯磨きなどのお手入れ法を再確認させていただいたり、まずはお口の健康を保つために患者様と二人三脚で頑張っていきたいと思っております。
定期検診の重要性

青い線は若い頃から定期的にPMTCなどの
ケアを受けた方で、歯はほとんどなくなり
ません。
赤い線は歯磨き指導を受け、家で磨いてい
る方です。80才になるとわずか5本しか
歯が残っていません。
若い時から定期検診を受けていると、将来
自分の歯を多く残せる事が統計的に明らか
になっています。
定期検診
大人の方には、なるべく半年に一度の定期検診をお勧めしています。
少なくとも一年に一度(例えばお誕生月にいかがでしょうか)はお口の中のチェックをお勧めいたします。
お子様は虫歯の進行が速い事や、痛みを訴えた時にはとても大きなむし歯になってしまっている事が多いので、3か月に1回の検診とフッ素塗布をお勧めしています。
節目検診
対象者 福岡市在住の35・40・50・60・70才の方
料金 700円
妊婦検診
対象者 福岡市在住の妊婦さん
料金 無料 (母子健康手帳をお持ちください)
すこやか検診
対象者 福岡市在住の未就学の障がい児
料金 無料(年1回のみ)
いずれの検診の場合も、歯石取りやむし歯の治療をご希望の場合は保険診療になります。
小児歯科
小さなお子様の純粋な心はまっさらです。
歯を強くするためのフッ素塗布などで定期的に来院していただいて、歯医者は怖いところでは無いんだということを覚えていただければ、仮にむし歯ができたとしても、痛くも無く、怖くも無くほんの2~3分で治してしまえることも多々あります。
大人になってから歯医者に対する苦手意識を持ち続けずに済むように、小さい頃からの定期検診をお勧めします。
・シーラント
むし歯のできやすい場所の一つである奥歯の咬む面の溝をプラスティックでコーティングする事によってむし歯の発生を予防します。
削る必要がないので痛みなどはありません。
ただ、プラスティックが欠けたりすり減ったりする事があるので補充する必要が出てくることもあります。
お子様に歯科医院に慣れていただくためにも良い方法です。
・フッ素塗布
フッ素は歯の一番外側のエナメル質という部分に作用してむし歯になりにくい強い歯にします。
定期検診を兼ねて1年に3~4回塗布するのが理想的です。
ただ、フッ素のむし歯抑制効果は30~40%と言われています。
フッ素を塗ったからと言ってあまり安心しすぎない様にしてください。
むし歯は生活習慣病です。むし歯予防のためには規則正しい食生活習慣を守っていただくのが何よりも重要です。(子供も大人も)